2023年8月28日(月)、伊予銀行さまにて「カードゲーム 2050カーボンニュートラル」を実施しました。
このゲームは2050年の私たちが暮らす日本がどうなっているのかをシミュレーションします。
そして、カーボンニュートラル実現の難しさはどこにあるのか?そのためにわたしたちは何を考えどう行動するのか?について、気づき、行動につなげていってもらうことを目的としています。
(参照) 2050年を体験できる!?カードゲーム「2050カーボンニュートラル」
【感想や気づきのポイント】
- 協働
環境NPOの役割を担っていた参加者がたくさんの声かけを行っていたのが印象的でした。
意図は「自分ではなくいかに周りを動かすか」がカギで、そうすることで自分の目標の達成に近づくからとのことでした。
また、農林業と住宅メーカーの協働事業がゲーム内で行われたことも気付きとして挙がりました。
市民意識の高まりが組織の事業をやりやすくしていることも気付きとして挙がりました。
逆に、市民意識が高まっていないときに行った大きな事業(今回のゲーム内では水素事業)は思っていた効果がなかったようで、時間軸や世の中の動きに注力する必要性も感じていただけたのではないかと思います。 - 経済と環境の好循環
2020年の日本のカーボンニュートラル宣言の際に、当時の梶山経済産業大臣は「経済と環境の好循環を生みだす」と発言しています。
今回の結果はカーボンニュートラル達成、そして、カーボンネガティブ(二酸化炭素の排出量より吸収量が多くなること)も達成した一方で、経済は最終的に‐2,000となりお金を減らす結果に。
参加者からは、どこかが無理をしていたのだろうし、現実もそうなのではないかとの声がありました。
カーボンの動きに伴って現状も変わります。適応策をとっていれば損失を防ぎ、経済もプラスになっていた可能性もあったため、早期対策の重要性を再認識いただくきっかけになったのではないかと思います。
実施後、参加者の気候変動対策の意識向上が見られ、早期対策の必要性も感じていただけました。
また、改めてカーボンニュートラルの重要性と実現(アクション)することの難しさを実感できたことが良かったとのご感想もいただけました。
今後もニーズに合わせて地域のカーボンニュートラルに向けた動きの活発化につなげていくサポートとして、気候コミュニケーション事業の提供を行っていきたいと思います。