松山市主催サマー!エコキッズスクール「海ごみとプラスチックについて学ぼう~海ごみで工作体験!~」を実施しました

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2023年7月29日(土)に愛媛県地球温暖化防止活動推進センターで松山市の小学4~6年生を対象に海ごみとプラスチックをテーマにした体験型講座を行いました。

プラスチックの特徴や地球温暖化との関係

プラスチックは加工しやすくかつ丈夫で長持ちしやすいという長所があります。そのため、私たちの身の回りにはたくさんのプラスチック製品がある一方で、便利であるが故に1回使われただけでごみとして処分されやすいという傾向があります。日本は1年間で約940万トンのプラスチックごみを排出しており、世界で2番目に多いとされています。
また、大量のごみを処分するときにたくさんのCO₂が排出されます。CO₂は地球温暖化を進行させる温室効果ガスであり、燃やされるごみが増えるほど地球への負担が大きくなります。
(参考)
経済産業省:プラスチックを取り巻く国内外の状況

プラスチックの課題

海ごみの約7割(65.8%)がプラスチックごみです。プラスチックが適切に処分されずに海に流れてしまうと、海の生きものに危害を加えてしまうことがあります。
また、海水中に溶けた有害物質を吸収しマイクロプラスチック(5㎜以下のプラスチック)化してしまいます。そのため、海の生きものが食べてしまうことがあり、さらにはその生きものたちを人間が食べてしまうと人間の体内にもマイクロプラスチックが取り込まれてしまうことになります。
(参考)
日本財団ジャーナル海洋ごみ 種類別の割合(個数)
グリーンピース・ジャパン

わたしたちにできること

プラスチックとどのように付き合っていくのか、正解のない課題に対して、わたしたちは「自分もプラスチックを使っている世界の一部である」という姿勢で向き合っていく必要があります。
また、本来廃棄される製品に付加価値を付けアップグレードする「アップサイクル」や、実は森林よりCO₂の吸収量が多い海の環境を守るために海ごみをなくす・海ごみにしない行動も大切です。
(参考)https://mirasus.jp/sdgs/consumption-production/2780
(参考図書) ブルーカーボン~浅海におけるCO2隔離・貯留とその活用

アップサイクル実践!~海ごみで工作体験~

海ごみアートもアップサイクルの一つです。工作体験編では海ごみを使って自分だけのアート作品を作ってみました!
どれも個性的で素敵な作品ばかりですね。

参加者からは「身の回りにどれくらいプラスチック製品があるのか」「なぜこれだけ海に流れてしまっているのか」「海ごみをなくすためにはどうすれば良いのか」といった声がありました。 プラスチックは私たちの生活に必要不可欠なものです。だからこそ人にも地球にも優しい選択をしていきたい、と講座を通して改めて感じた時間でした。